☆「多言語医療問診票」サイトアップ!

 言葉の通じない土地で病気にかかり、現地の医師と身ぶり手ぶりでしか病状を訴える手段がないとしたら、多くの人は病院に行くことに二の足を踏んでしまうだろう。実は、日本で暮らす外国人にもこうしたケースが少なくないという。
 こうした状況のなか、(財)神奈川県国際交流協会のホームページに「多言語医療問診票」サイトがアップされた。
 この問診票は、日本語が話せなくても気軽に病院へ足を運べるよう、外国人支援ボランティア「国際交流ハーティ港南台」が、地域医師会などのアドバイスを受け、約4年の歳月をかけ作成したもので、これを同協会がWEB化した。 内科、小児科、産婦人科、耳鼻咽喉科など10科目で使用される問診票は、英語、中国語、ロシア語、韓国語など11カ国の言語に翻訳され、日本で暮らす日本語が不自由な外国人やその支援者にとっても、海外で暮らす日本人にも便利なものといえよう。サイト上の問診票は言語別、科目別のどちらからも見られるようになっている。
 
また、同サイトには「問診票」の他、医療関連リンクとして「多言語での相談機関」「各地の国際交流機関」「ネット上の多言語医療情報」のリンク集をアップしている。ここでは、外国語で受診や相談ができる医療機関、医療通訳ボラ
  ンティアの派遣サービス、診療に役立つ多言語のガイドブック、外国人が活用できる医療制度などの情報を持つ全国のホームページが紹介されている。また、「協力のお願い」として、適切な治療を受けるための通訳ができる人材の情報交換ネットワークづくり、その国の事情に詳しい「現地の医療関係者」との情報交換ネットワークづくり、「みなさんの問診票」では、地域で作成されている問診票をデジタルコンテンツ化するための技術面でのサポート提供など、同サイトを外国人の医療にかかわる支援者・支援情報の交流・交換の場にしていきたい、としている。
 なお、問診票の入手方法は、(財)神奈川県国際交流協会の下記アドレスより自由にダウンロードすることができる(営利目的での使用は禁止)。また、データの使い方もサイト上で詳細に説明されている。
http://www.k-i-a.or.jp/medical/