中国残留邦人関係書籍特集

 中国残留邦人孤児/婦人関係の書籍が、自費出版や冊子も含め次々に刊行されています。過去にNLでとりあげたものを含め、最近(2007年以降)のものをいくつかご紹介します。

『あの戦争から遠く離れて―私につながる歴史をたどる旅』
城戸久枝 情報センター出版局 1680円 2007/08
NHK土曜ドラマ『遥かなる絆』の原作、NL40号で紹介
『「孫玉福」39年目の真実-あの戦争から遠く離れて外伝』
  城戸幹 情報センター出版局 1575円 2009/03
   上記「あの戦争から遠く離れて」の主人公自身による手記
『中国残留日本人という経験  「満洲」と日本を問い続けて』
蘭信三編 勉誠出版 8000円+税 2009/09
総論のほか、「中国残留日本人という経験」「中国帰国者という経験」「中国帰国児童生徒という経験」「引揚げの比較社会学序説」の4部からなる論文集
○他に入手した情報では以下のようなものがあります。

『嗚呼第十三次満洲興安東京荏原郷開拓団 第十三次満洲興安東京開拓団の最後』
  足立守三、坪川秀夫、吉岡源治 問合せ先 1890円 2009/12
  開拓団引揚者による手記数冊を1冊にまとめたもの
『生獄』
  柏実 文芸社 1575円 2009/12
7歳で体験した過酷な満州からの引揚げの実態を綴ったノンフィクション
『赤い夕陽の満州にて 「昭和」への旅』
  高橋健男 文芸社 2520円 2009/10
中国での現地調査と聞き取りを行いまとめた論文
『生きて生きぬいて恵子と明子 ある中国残留孤児をめぐる100年の記憶』
向井嘉之 自費出版 希望者に送料のみで(残100部ほど) 2009/06
残留孤児の姉妹の半生を綴る 問合せ先:0749-43-7626(聖泉大学向井研究室)
『望郷の情 中国残留の母と娘が語る大連の日々』
森芳江、森英子 自費出版 1500円 2009/03 
残留婦人である母と娘の手記 問合せ先:078-928-0988
『中国残留日本人孤児に関する調査と研究 (上下巻)』
関亜新・張志坤 著、トウガン・浅野慎一 監訳 不二出版 上下セット3万円 2008/12
中国で2005年に刊行された『日本遺孤調査研究』(社会科学文献出版社)の全訳
『私たち、「何じん」ですか?―「中国残留孤児」たちはいま…』
樋口岳大:文、宗景正:写真 高文研 1700円 2008/12
中国残留孤児を文と写真で紹介
『満州-開拓民悲史』
  高橋健男 批評社 3150円 2008/07
  中国での現地調査と聞き取りを行いまとめた論文
『「中国残留孤児」帰国者の人権擁護 国家という集団と個人の人権』
白石惠美 明石書店 2800円+税 2008/06
中国残留孤児帰国者の実態調査をまとめた論文
『遠かった祖国への道』
奈良中国帰国者支援交流会 1000円 2008/01 
中国残留孤児と婦人の体験集 NL42号で紹介 問合せ先:0742-48-1860 
『満州泰阜分村-70年の歴史と記憶』
  編集委員会編 不二出版 8000円+税 2007/10
体験者の声、研究者の学術論文、役場の資料等をまとめたもの
『中国農民が証す「満州開拓」の実相』
西田勝、孫継武、鄭敏 小学館 3200円+税 2007/07
「満州開拓」による被害者の証言や記憶を集めたもの
『満洲 記憶と歴史』
  山本有造 京都大学学術出版会 4700+税 2007/03 
京都大学人文研究所の共同研究成果報告書、NL40号で紹介